2009/06/04

「発信力」勝間和代

先週、東京大学五月祭で行われた勝間和代さんの「発信力」の講演を運良く聞くことができた。講演内容は、紹介してくださった方のブログに上手く纏まっているので、せっかくなので、自分らしい視点で気づいた点を残したいと思います。

最終的に一番印象に残った点は、本における出版業界も音楽CDマーケットも著者(アーティスト)以上に、その業界で問題意識を持っている人はいないということ。ここ数年で本がブレイクしている理由は様々だろうけれども、勝間さんが出版業界の問題点と解決策を指摘できたのは、過去に優秀なコンサルタントだったからではなくて、著者だからなのだ。(もちろんコンサル歴が役立っているのは言うまでもないが)実際、音楽CDマーケットでも現カオスの問題定義と解決案を早くに唱えていたのは、Trent Reznor (Nine Inch Nails)のようなアーティストなのだ。
自分も発信側に立つ人間なので、なぜ著者・アーティストが真っ先に問題点と解決案が見えるのは一目瞭然で、ひとつのモノ(作品)に割けられる時間(思い入れの量)が違うからなのだ。

しかし、コアファンの概念、ネット店に注力する点、著者(アーティスト)パブリシティーに対する考えは見事に今アメリカの最先に重なっていると言えるくらい近い。本の出版業界も中から変わって行くのではなくて、著者が外から変えて行くんだろうな。

あ、あと、 そこまで出版業界で本を売る話しをしといて、最後にモノを売ることがゴールじゃないってのも、なんか憎いw 勝間さんの出版活動は社会貢献活動への手段。

手段、手段、過程、過程。
スポーツはゴールという目的を楽しむものではなくて、目的までの過程を楽しむもの。(小飼弾)すみません、もはやひとり言になってきてるので、今日は早めに寝ます。。

勝間和代 (amazon)

Memo
個人的ハイライト:「(本で使う)言葉は優しいんだけれども、内容の手は緩めない」

スナフキンさん、情報ありがとうございました。

2 件のコメント:

  1. ご紹介に預かりありがとうございます。

    >本の出版業界も中から変わって行くのではなくて、著者が外から変えて行くんだろうな。
    発信者の視点、又クリエイターの視点は非常に感心しました。
    自分とは違った見方を提供して頂けるので勉強になります。今後も出来る限りの情報を提供させてください^^

    ありがとうございました。

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  2. スナフキンさん>こちらこそありがとうございます。おかげで色んな発見と確認ができました。今週末、Kiwiぽんさんと本田健さんの講演会に行きますので、またレポートしますね!http://kiwipon.blogspot.com/2009/06/6.html

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